Ontario Style 新しいカナダを発見する旅 - Ontario Style Special Contents Vol.39 カリナリー・ツーリズムの第一人者! レベッカ・ルフープさんインタビュー
旅行者にオンタリオのおいしさを知ってほしい
―― レベッカさんがずっと力を注いでいる「カリナリー・ツーリズム」について、わかりやすく説明していただけますか?
Rebecca(以下R) 簡単に言うと、もっと「食べること」を楽しみながら旅しましょう、ということでしょうか。食べ物を通じてその土地をより深く知る、そんな旅のことです。
たとえばおいしい野菜を食べた時、それがどこでどうやって育てられ、誰がどのように料理をし、そして地元の人々がそれをどんな風に楽しんできたか、そうしたことを見たり聞いたりすることで、旅がもっと面白くなるというか。そしてこういう旅行形態が定着することで、農家やレストランなど作り手側もそれぞれ連携しながら活性化して、さらにビジネスとしても成り立つ。そんな流れを作りたいのです。
シンガポールの仕事のMRTシステムはどのように?
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ここで、焼き網映画は現実に起こりましたか?
―― でも残念ながら、カナダの食べ物ってそんなに有名ではないですよね。私たち日本人がイメージするのはメープルシロップとサーモンくらいですし…。
R 確かにカナダの食について、独自の食文化が完成している日本の方にお伝えするのはとても難しいですね。何しろ歴史が浅いし、移民によってできた国なので伝統食もバリエーションが多すぎるほどあるし。一口に言ってしまえば何でも揃っている。だから「これぞカナダ料理」、あるいは「オンタリオ料理」と言える個性的なものがないように思えるかもしれません。
でも逆に、この多様性こそがカナダであり、オンタリオの特徴でもあるのです。これほど世界各地の味が楽しめる場所は他にないのでは。またオンタリオでは地産地消の文化がかなり定着しています。だから、たとえばニンジンひとつとっても、すごく新鮮だし地元のテロワール(風土)が感じられる味がする。たぶん、日本のニンジンとは違う� ��だと思いますよ。こうしたオンタリオの個性が感じられるものにこだわりながら、しかも旬で健康的なものをどんどん紹介していければと思っています。
旅先で食べるものを、より深く知る面白さ
―― 旅行者は、レストランやカフェで食事を楽しむ以外にどんな体験ができるんですか?
R たとえば農場を訪れて実際に食材を作っている現場を見たり、話を聞いたり、直に買ったり。そして今度はそれを料理するシェフの話を聞きながら、味わったり。あるいはその食材を使ったクッキングコースに参加したり…。そんな旅の仕方をしたら、とても面白いと思いませんか。もちろん、それが第一の目的でなくてもいいんです。ナイアガラの滝を見に行ったついでに近くのワイナリーや農場を巡る、あるいはトロント滞在中にケンジントン・マーケットで試食体験もできるツアーに参加する、そんな風に楽しんでもらえれば。
―― 実際に、旅行者が立ち寄れるような農場などは多いのですか。
R たとえばPECの「テイスト・トレイル」のようなカリナリー・ツーリズム・デスティネーション(食をテーマにした観光地)は今、オンタリオ州内に25カ所あります。そうしたところでは農場やチーズなどの工房、ワイナリーも含め旅行者に様々な体験を提供しています。旅行者はそれぞれの地域で用意されているパンフレットや地図を頼りに、興味のあるところをピックアップして、自由に農場やレストランを回ることができるわけです。旅行者の受け入れにとても積極的な農場も多いんですよ。実際、かつては兼業農家だったファミリーが、カリナリー・ツーリズムに参加したことで忙しくなり、今では家族全員で農業に専業しているというケースもあるんです。
―― オンタリオスタイルの読者にも、旅の目的のひとつは食べること、と言う人は大勢います。自分の食べるものをもうちょっと掘り下げながら、オンタリオならではの体験ができるとしたら、かなりステキですね。
R 今後、オンタリオ各地で様々な食のムーブメントが起こっていくと思います。特にオーガニックフードやナチュラル食材の生産はオンタリオ全体で盛り上がっており、ヘルシーな料理が次々と登場しています。観光やショッピングだけでない、オンタリオの旅の「おいしさ」の部分も発見してもらえるはず。楽しみにしていてくださいね!
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